令和 2年 9月 定例会 令和2年8月27日(木)午前10時00分開会・
開議出席議員(17名) 1番
東野真樹 2番
中川敬雄 3番
南出貞子 4番
上田朋和 6番 辰川志郎 7番
稲垣清也 8番
中谷喜英 9番
田中金利 10番 林 直史 11番
高辻伸行 12番
山口忠志 13番
今津和喜夫 14番
岩村正秀 15番 林 茂信 16番 林 俊昭 17番 新後由紀子 18番 川下
勉欠席議員(0名)
△開会
○議長(
中谷喜英君) ただいまから、令和2年9月
加賀市議会定例会を開会いたします。
△開議
○議長(
中谷喜英君) これより、本日の会議を開きます。
△議長諸報告
○議長(
中谷喜英君) 今定例会の説明員の出席について及び
監査委員による監査結果の各報告につきましては、お手元に配付のとおりであります。
△
会議録署名議員指名
○議長(
中谷喜英君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。 本
署名議員には
会議規則第88条の規定により、
稲垣清也君、
田中金利君を指名いたします。
△
会期決定
○議長(
中谷喜英君) 日程第2、会期の決定を行います。 お諮りいたします。 今定例会の会期は本日から9月25日までの30日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○議長(
中谷喜英君) 御異議なしと認めます。よって、今定例会の会期は30日間とすることに決しました。
△
市長提出議案説明
○議長(
中谷喜英君) 日程第3、本日市長から提出のあった議案第60号から第73号までを
一括議題といたします。 市長から
提案理由の説明を求めます。
宮元市長。
◎市長(宮元陸君) おはようございます。 令和2年9月
加賀市議会定例会の開会に当たりまして、市政に対する所信の一端と、提出いたしております議案の概要につきまして申し上げたいと思います。 まず初めに、市内における
新型コロナウイルスの
感染状況と本市の対応について、御報告申し上げます。 報道等で御承知のとおり、県内で発生しました
カラオケ大会に関係する
クラスターの拡大を発端といたしまして、今月の8日から一昨日まで連続18日間にわたりまして、57名の感染者が県から発表され、それまで累計で2名でありました市内の
感染者数が激増し、
市中感染と言われる、まさに危機的な状況を迎えたと認識いたしております。 本市といたしましても、警戒感と緊張感を最大限に引き上げ、市民の皆様、特に重症化のリスクが高いと言われております高齢者や
基礎疾患を有する方々の
感染防止に向けまして、市内全町の区長をはじめ、
高齢者施設をはじめとする
福祉関係施設や
関係団体など、また、
感染リスクが高いと言われる会食や、
カラオケ利用の機会が多い飲食店や旅館などへ、文書による
感染防止の呼びかけを行ってきているところであります。 また、市のホームページや
フェイスブック、
防災メールなど様々な手段を用いて、毎日の市内の感染者の状況を、
感染防止の呼びかけとともに発信し、
注意喚起を行っております。 併せまして、先月策定いたしました本市独自の
感染防止対策「加賀市の八重の盾」の取組をさらに加速するとともに、この拡充策といたしまして、市独自の
PCR検査体制を構築することとし、これに係る所要の
補正予算を今定例会に提案いたしております。
重症化リスクが大きいと言われている高齢者や
基礎疾患を有する方で、感染の不安を抱える方々を中心に
PCR検査を受けることができるように、市内の御協力をいただける
医療機関と連携して
検査体制を整えるとともに、
検査費用の一部を市が負担し、
費用負担の軽減を図り、市民の皆様の安心・安全を確保したいと考えております。
新型コロナウイルスにつきましては、このほかにも、
感染防止対策や
生活対策、
経済対策の分野にわたって
補正予算の提案をいたしております。引き続き、最大限の警戒感と緊張感を持って状況を注視し、適時適切な対応を行ってまいりたいと思います。 次に、
スマートシティの推進について申し上げます。 7月17日、内閣府の
SDGs未来都市に本市が選定されました。全国77の自治体から公募があった中、本市を含め33件が選ばれたものであります。
SDGsは、2015年9月、193か国の首脳が一堂に会した国連持続可能な
開発サミットで採択された持続可能でよりよい世界を目指す
国際目標であり、
SDGs未来都市は、その
SDGsの理念に沿って、経済、社会、環境などの先導的な都市として、国から選定されるものであります。 本市の提案は、RE100や
MaaSの推進など、
スマートシティに向けた取組により、便利で安心して暮らせる循環型の
まちづくりを目指したものであり、
国際社会全体の
共通理解に基づく
SDGsの理念に合致しているとの評価をいただけたものと思っております。 さらに、国による
スマートシティ関連の
モデル事業などにおいても、本市からの提案が3件採択されました。 1つ目は、内閣府の
地方創生推進交付金ソサエティ5.0
タイプ事業であります。 これは、
地方創生の実現を目指し、
未来技術を活用した新たな
社会システムの
モデル構築事業であります。 採択された本市の
提案事業では、
ポストコロナ時代を見据え、働く場所や住む環境を複数持つ、いわゆる多
拠点居住による新しい働き方や生活について、
遠隔ロボットの
アバターや
デジタル身分証アプリ「
クロスID」などのテクノロジーを活用して実現を図るものであり、今回、加賀市を含め、全国で4つの自治体が選定されております。 2つ目は、
国土交通省の
スマートシティモデル事業であります。 これは、
先進的技術を
まちづくりに生かす
スマートシティの分野横断的な取組の
早期構築を目指す
モデル事業であり、その中の
重点事業化推進プロジェクトには、今回、全国で本市を含め、5つの自治体が採択されております。 採択された事業では、3
Dマップなどのド
ローン活用環境整備や
アバター実装に向けた
実証事業、
行政手続などの電子化に向けた
基盤整備などについて、国からノウハウの支援などを受けながら進めてまいります。 3つ目も、
国土交通省の
日本版MaaS推進事業であります。 これは、
公共交通の
利便性向上とともに、小売業や観光業などの
サービス業とも連携した
MaaS構築の
実証事業であります。 採択された事業では、本市の
MaaS構築に向けた
スマートフォンアプリを開発し、バスや
乗合タクシーなどの
運行情報をはじめ、店舗や
観光施設で使える
デジタルクーポンの提供、
マイナンバーカードと連携した
定額乗車チケットの提供などの実証を行うことといたしており、事業の実施に係る予算を今定例会において提案いたしております。 これらの
事業採択を受けたことによって、本市の
スマートシティの取組は、国からの応援を受けながら、その実現に向けて大きく進んでまいります。 また、
行政デジタル化の取組につきましては、昨年12月に
次世代電子行政に向けた
連携協定を締結いたしました
株式会社blockhive、現在は社名を
xID株式会社といたしております同社と、
ふるさと納税の
システムや
行政システムの構築に実績のある
株式会社トラストバンクの両者の協力をいただきまして、
行政手続が
スマートフォンなどのオンラインで行える
電子申請サービスを、今月12日、まず
国民健康保険資格者の
人間ドック助成申請から開始いたしました。
電子申請では、
マイナンバーカードを一度
スマートフォンで本人認証すれば、次回以降は、
マイナンバーカードがなくても認証した
スマートフォンで
行政手続ができるようになります。
行政手続の
デジタル化は、市民の生活の質、いわゆる市民のQOL、クオリティー・オブ・ライフの向上の実現につながるとともに、
コロナ禍における
ニューノーマル、非
接触型社会において、時宜を得た先進的な取組になっていくものと考えております。 今後、順次
サービスの範囲を拡大するとともに、さらなる
デジタル化の推進を図り、住民の
利便性向上と本市の
業務効率化を目指してまいります。 次に、
マイナンバーカードの申請及び
交付状況について申し上げます。
地方公共団体情報システム機構の報告によりますと、8月16日現在での本市の申請率は、全国の市で最も高い数字となっており、昨日、8月26日現在の申請率は52.1%となっております。5月末の申請率は19.9%でありましたので、6月1日からのかが
応援商品券事業の開始により、多くの市民の方々の
マイナンバーカードに対する関心が高まっているものと考えております。 次に、今月18日に発表いたしました
睡眠教育アプリ「
ねんねナビ」の
実証事業について申し上げます。 「
スマートシティ」と「子育ていちばん」を目指す本市は、大阪大学や
金沢大学などとの
共同研究により開発中であります
小児科医、
臨床心理士、
臨床発達心理士による睡眠の
専門家グループと保護者との
双方向コミュニケーションを可能にする乳幼児の
睡眠教育アプリの
実証事業に、
中部地方で初めて取り組むことといたしました。 このアプリは、
スマートフォンを活用し、家庭にいながら睡眠、
生活状態をモニタリングし、このデータを基に、専門家が
行動療法に基づく
睡眠改善のアドバイスを行うという画期的なものであります。 さらには、
指導データを蓄積することで、将来的にはAI、
人工知能を活用した指導により、大多数のユーザーへの提供も目指しており、新たな
子育て支援策として大いに期待をいたしているところであります。 次に、
山中温泉支所の
山中郵便局内への移転について申し上げます。
山中温泉支所庁舎につきましては、旧山中町
役場庁舎として昭和34年10月に竣工した、鉄筋コンクリート3階建ての建物であります。築60年余りが経過し、老朽化が著しい状況であり、本庁への
事務移管を進めた結果、現在は1階部分のみを使用いたしております。 また、約40台が駐車可能な庁舎前駐車場は、
山中温泉の中心部にあることから、
観光シーズンを中心に満車になることが多い状況でもあります。 このような中、市と
包括連携協定を結んでいる
日本郵便株式会社から、昨年、
山中郵便局内に
空きスペースがあるとの情報をいただいたことから、移転の可能性や条件面などにつきまして話合いを進めてきたところであります。 今般の移転により、
公共施設の複合化や廃止、
機能転換などを進める加賀市
公共施設マネジメント基本方針の着実な推進や、
庁舎跡地を駐車場とすることで、近接する菊の
湯やゆげ街道、
こおろぎ橋、鶴仙渓などへの起点として、温泉街の回遊性の向上などが実現できると考え、11月に
山中温泉支所を
山中郵便局内へ移転することとし、これに係る加賀市
支所設置条例の改正と、局舎の賃借料や
移転費用など所要の予算を今定例会において提案いたしております。 なお、
庁舎跡地の
駐車場整備につきましては、来年度の実施を予定いたしております。 それでは、今定例会に提案いたしております議案について、その概要の御説明申し上げます。 議案第60号は、
一般会計補正予算であります。 補正額は9億8,560万円増額し、補正後の総額は430億2,580万円であります。 主な補正の内容といたしましては、まず、
新型コロナウイルス感染症への対策についてであります。
感染防止対策といたしましては、先ほど申し上げました市独自の
PCR検査体制の構築に係る費用について
追加計上いたしております。 また、これからの新しい
生活様式を実践するため、小・中学校や保育園における
感染予防用品などを購入する費用の
追加計上や、妊産婦などを対象とした
妊娠期パパママ教室や
乳幼児相談など対面で行う
保健指導などにおける
感染防止対策として、
テレビ会議を利用した環境で相談が受けられるよう、その整備費を
追加計上いたしております。 次に、
経済対策といたしまして、
宿泊事業者が
訪日外国人旅行者の
受入れ環境整備として実施する
Wi-Fi環境の整備、
キャッシュレス決済環境の導入、
多言語化対応などや施設内の
バリアフリー化などに要する費用について、助成費を
追加計上いたしております。 また、
新型コロナウイルス感染症の収束後を見据え、観光客のニーズに応じた新たな
体験プログラムを整備する
温泉宿泊事業者に対して支援する費用を
追加計上いたしております。 さらに、売上げが減少した事業者などが、
コロナ禍の今後を見据え、新たな
販路開拓や生産性の向上に取り組む活動、また、
山中漆器連合協同組合や
加賀九谷陶磁器協同組合が実施する
ブランド化事業に対する助成費を
追加計上いたしております。 次に、
生活対策といたしまして、
ひとり親家庭に対する
臨時特別給付金を支給する費用を
追加計上いたしております。 このほか、
新型コロナウイルス感染症の影響により、現時点で本年度の中止が明らかになった
加賀温泉郷寛平ナイトマラソン2020や
山中漆器祭2020などの事業費を減額いたしております。 また、
加賀農業協同組合が実施いたします野菜の
集出荷貯蔵施設の
整備事業に対する助成金を
追加計上いたしております。 本市の
地域振興作物でありますブロッコリーやカボチャを選果する際の
作業効率の向上や、
共同選果による品質の安定化を図ることで出荷量を増加させ、生産者の経営の安定化につなげるものであります。 以下、その他の主な
歳出補正について、概要を御説明申し上げます。
総務費では、
山中温泉東谷地区における
コミュニティー拠点の整備といたしまして、
東谷地区会館の集会室の拡張など、改修に係る費用を
追加計上するほか、主に
福祉関係の
給付事業に係る令和元
年度事業費の確定に伴う国・
県補助金の返還金を計上いたしております。
農林水産業費では、主に6月、7月の大雨で被害を受けた
農業用施設の復旧に係る各地の
生産組合に対する助成費を増額いたしております。 土木費では、昨年度に実施した道路の
舗装点検の結果、改修の優先度が最も高い
山代温泉地内の市道B第256号線の
舗装改修に係る費用を
追加計上するとともに、良好な
生活環境と利便性の向上を図るための
生活道路助成費や、崖地の
防災対策工事に対する助成費を増額いたしております。 教育費では、市の
指定有形文化財であります大聖寺旧
新家家住宅の
歴史的建物の価値を生かし、
文化振興や
観光交流の拠点とするため、昨年度に実施した
離れ座敷「鴻玉荘」の改修に続き、主屋などの改修に係る費用を
追加計上いたしております。 また、
北陸新幹線の建設に伴う
東和中学校グラウンドの改修につきまして、部室の
配置替えに伴う
移転工事費などを増額いたしております。 これらの
歳出補正に充当する歳入といたしまして、
国庫支出金や
県支出金、繰入金、諸収入、市債、繰越金などを増額いたしております。 議案第61号は、
国民健康保険特別会計補正予算であります。 補正額は1,955万9,000円を増額し、補正後の総額は73億7,635万9,000円であります。 その内容は、令和元年度の精算として、加賀市
医療センターにおける
健康管理事業などの繰出金を
追加計上し、その財源として繰越金を増額いたしております。 議案第62号は、
後期高齢者医療特別会計補正予算であります。 補正額は504万6,000円を増額し、補正後の総額は9億9,564万6,000円であります。 その内容は、石川県
後期高齢者医療広域連合への
保険料納付金について、
年度間調整のための所要額を増額し、その財源として繰越金を増額いたしております。 議案第63号は、
介護保険特別会計補正予算であります。 補正額は8,562万6,000円を増額し、補正後の総額は76億8,062万6,000円であります。 その内容は、令和元年度の事業費の確定に伴う国・
県支出金などの返還金を
追加計上し、その財源として繰越金を増額いたしております。 議案第64号は、
病院事業会計補正予算であります。 その内容は、重要な資産の取得として、
手術用顕微鏡などの
医療器械を追加いたしております。 続きまして、
条例案件について御説明申し上げます。 今回提案いたしております
条例案件は2件であります。 議案第65号加賀市
支所設置条例の一部改正については、
山中温泉支所の位置を変更するものであります。 議案第66号加賀市
都市公園条例の一部改正については、法令に基づき、
公募設置管理制度を活用した場合に、
応募事業者が公園に設置する
飲食店等の施設の建蔽率について、特例を定めるものであります。 その他の案件は、7件提案いたしております。 議案第67号は、令和3年3月31日をもって、
小松加賀環境衛生事務組合を解散するものであります。 議案第68号は、
小松加賀環境衛生事務組合の解散に伴い、財産を
南加賀広域圏事務組合に帰属させるものであります。 議案第69号は、
小松加賀環境衛生事務組合の解散に伴い、令和3年4月1日から
し尿処理施設及び
広域共同斎場の設置及び管理、運営に関する事務を
南加賀広域圏事務組合の事務とするため、規約を変更するものであります。 議案第70号から議案第73号までは、令和元年度の各会計の決算について、
地方自治法及び
地方公営企業法の規定に基づき、議会の認定をお願いするものであります。 以上が、本日提案いたしております議案の概要であります。何とぞ御審議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 読み間違いをしてしまいました。失礼しました。 議案第63号の
介護保険特別会計補正予算のところで、補正額は8,562万6,000円を増額し、補正後の総額は76億862万6,000円であります。私、読み間違いをいたしております。失礼しました。
○議長(
中谷喜英君)
提案理由の説明は終わりました。
△議長諸報告
○議長(
中谷喜英君) この際、御報告いたします。
地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、令和元
年度決算に基づく
健全化判断比率について及び令和元
年度公営企業決算に基づく
資金不足比率について、お手元に配付のとおり議会に対して報告がありましたので、お知らせいたします。
△
休会決定
○議長(
中谷喜英君) 日程第4、休会の件についてお諮りいたします。
議案調査のため、明8月28日から9月7日までの11日間、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と言う者あり)